次の課題は、ToDoをどうやって管理するかだ。
持ち歩くノートを一冊に絞りこんだ今となっては、ToDoを専用のノートで持ち歩く余裕はない(笑)。
そもそも、前回も述べたようにToDoを一冊のノートで集約管理する必要性はまったくない。終わったToDoを見る必要もなく、むしろ終わったものは目の前からどんどん消えていってほしいくらいだ。
したがって、ひとつひとつのToDoは本来別々に切り離されているのが望ましい。となると、再浮上してくるのは、前に書いたことと矛盾するが、やはりポストイットということになる。
ポストイットはToDo一個単位で管理でき、要らなくなったら簡単にはがして捨てられる。
問題はそれをどこに貼っておくかだ。
以前は思いつく度スケジュール帳のページにどんどん貼っていったが、1日1ページのダイアリーを使っていたので、1日もしくは2日以上残っているToDoはその度に次のページに貼り替えていくという手前があった。
それを忘れると、今はもう見ることのない過去のページに、落ち葉のように忘れ去られたToDoが堆積していくのである。
これが一週間見開きタイプの手帳にかわっても、貼り替えるスパンが長くなるだけで、本質的な解決にはなっていない。
ToDoというものは、いつも目に見えるところに掲示されてないと意味がないのだ。
こんな笑い話があった。
ある国の大臣が、「明日王様を暗殺しようと思い、忘れちゃいけないと思ってポケットにメモを入れておいた。
ところが、翌日そのメモを見るのを忘れてしまったために、王様を暗殺できなかったとか(笑)。
実を言うと、会社ではToDo管理専用のシステムを作って使っているので、話が少しややこしい。
席にいるかぎりは、そのシステムで十分以上に管理できる。問題は席を離れたときだ。会議の場などで思いついたり、依頼された仕事を、どうやって忘れずに席まで持ち帰るかがポイントなのである。
メイン&オンリーで使う手法ならまだ組み立てやすい。しかし、離席中だけの補完的手法となると、依存度が低いだけに逆に難しい。依存度が低いということは、それを見る理由が少なく、したがって必要なときに見ない可能性が高くなるからだ。
今のところ、「IDEA HACKS!」で紹介していた手法だが、開いた紙フォルダを一枚のボードに見立て、そこにポストイットを貼っていくというのがいちばん合理的ではないかと考えている。
A4版の紙フォルダを開けばA3になるので、緊急度や重要度に応じて貼る場所を使い分けていくことができる。
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
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これも、しばらく使ってみてからまた紹介しよう。